キュレーター・美術評論家 南條史生氏講演 「今、現代美術はどうなっているのか」
| 開催日 | 2024年8月30日(金)実施 |
| 開催場所 | ル・ジャルダン 東京都世田谷区砧公園1-2 砧公園内 |
広大な世田谷砧公園の緑に囲まれた静かでゆったりした雰囲気の世田谷美術館。
文化の香り漂う美術館内のフレンチレストラン「ル・ジャルダン」でのランチを楽しみながら、キュレーター・美術評論家の南条史生様をお迎えし、現代美術をテーマにした素敵なトークを楽しんでいただきました。
当初、現代美術についてのアカデミックな美術論を想像していましたが、南条氏の幅広いご経験と見識、そして何よりもそのお人柄から場がすっと和らぎ、まさに感じて楽しむ「世界アートの旅」の始まりとなりました。
まず、誰もが憧れるイタリアのアートについて触れ、ベニスからミラノへと続く街中で楽しむアートの魅力を紹介。次に、中東のアブダビ、ドバイ、サウジアラビアからアジアへと旅が進みます。アブダビでは、ルーブル美術館がそのノウハウとコレクションを提供し、国立美術館設立を目指していること、中東全体でも経済からアートへ大きなマネーが動いており、そのスケールの大きさや、数千年前の古代遺跡と現代アートのコラボレーションなど、興味深い事例を紹介いただきました。
それぞれの現場の写真と南条氏ならではの解説に引き込まれ、参加者はまるでその場にいるかのような感覚を味わいました。参加者からの質問を通じて、今後講師が手掛ける北京ビエンナーレについての話題へも広がり、これまでニューヨークを中心とした完成された北米マーケットから、歴史あるアジア、そして日本もまだまだアートへの伸びしろが大きいことが強調されました。特に、チームラボのプロジェクションマッピングは日本が世界に誇れる現代アートの一例として紹介されました。
ご講演全体を通じて、「アートとは理論ではなく純粋に感じるもの、独自の感性で楽しむもの」という南条氏の言葉が大変印象的で、参加者全員がいつの間にか時空を超えたアートトリップに引き込まれ、東京であることを忘れさせてくれる森の中の美術館で、アートをとても身近に感じる心地よい時間を皆様と共有することができました。
大きな時代の転換期だからこそ、現代アートをそれぞれに自由に感じ、鑑賞することはあらたな創造のヒントを与えてくれる絶好の機会となるでしょう。
最後に、講師からこすもす会の皆さまへ、現在企画中のアートの旅へのお誘いがありました。今後の展開も非常に楽しみです。
